かかしバンコク独歩～バンコク半径2時間の旅～ : 村人は今日もあひるを捧げるホムおばあちゃん神社 @ ナコンパトム

世界一の仏塔はこうして建てられた『プライェンの伝説』

6世紀から11世紀頃にかけてあったとされる、モン族による王国『ドヴァーラヴァディ王国』はここナコンパトムが中心であったとされている

王国と言われているも実際には、その頃の統一された宗教美術様式を持つ文明の意味合いが強いらしい

そんな文明は今もナコンパトム県内各地にその形跡を残している

その中でも特に古い形跡、和訳すると『ホムおばあちゃん神社』という興味しかそそられない遺跡が存在する

いとをかし と思ったら即行動、早速現地へ行ってみよう

ナコンパトム県
世界一の高さを誇るチェディー（仏塔）がひと際有名な、バンコクより西へ1時間半程の県

冒頭にも述べたようにここはかつての文明の中心地であった

1936年この地を整備しようと開拓を進めていたところ、高さ４ｍの仏塔の土台が苔で緑色に染まった状態で発見される

その後次々と石でできた鹿や仏像が出土し、翌年の1937年史跡登録がされたという

確認したところその様式からドヴァーラヴァディ時代の遺跡と判別される

6世紀と言えば1500年前ですよ、奥さん
日本でも飛鳥時代の頃と相当昔々の時代

そう思うと見学にも力が入りますな
（･∀･)つ

ということで『プライェンの伝説』の話を簡単に

プライェンさんは当時の王様
規律正しい立派な方で国を平和に収めていたとされる

そんな中、王女は彼の跡取りとなる男の子を出産した

歓喜に沸く王族、その歓迎の儀式の最中、招待された星占術師が
『彼は将来人を殺めることになるだろう』

と激烈ＫＹ発言をしたのだという

占いを信じていたプライェンさん

なんとこのＫＹ発言を真に受け、息子を処刑するように命じてしまう

『マジ？冗談でしょ』
と当然の反応を見せる王女

息子の処刑を命じられた兵士に賄賂を渡し、適当な他の幼児を殺させ王に報告させたという

それもひどい話ですがね・・
(≡ω≡．)

そして息子をかくまってもらったのが、当時あひるの養殖業をしていた
『ホムおばあちゃん』

おばあちゃんは自分の孫たちと一緒に男の子を大切に育て、王女の計らいで侍女として王族に仕えたという

当時の侍女は結構な身分
いい待遇であったみたいですよ
（′∀｀）

城に出入りしたのが仇となったのか、王様はおばあちゃんが連れている男の子にひょんなことから疑問を抱き始める

そこで『本当の親子が祈った時、地下から母乳が染み出す部屋』という超謎設定の部屋に、王女とその男の子の連れていく

すると予想通り母乳が染み出し、自身が処刑を命じた息子が生きていたことがばれてしまったのである

そしてなぜかその怒りの矛先はホムおばあちゃんに向けられることになってしまったのだとか
(((( ;ﾟдﾟ)))

王様の逆鱗に触れたおばあちゃんは処刑されてしまう

そしてその遺体はさらされ、ハゲワシによる鳥葬にされてしまったらしい

おばあちゃん・・
なんにもしていないのに
(´；ω；`)

しかしよくよく聞いてみるとこのホムおばあちゃんは侍女としての奉公具合は相当なもので皆に慕われてたらしい

その為、彼女を処した王様に対するバッシングは、今日の若者による現王様に対するツイート並みに相当のモノだったようで、流石の王様も大後悔したのだとか

しばらく食事ものどを通らない程、大罪の恐怖に苛まれた彼は償いとして

『空飛ぶ鳩と同じ高さの仏塔を作れ』

とこれまたぶっとんだ指令を出す

それが世界一の高さの仏塔　プラ・パトム・チェディとなったのである
(￣∇￣ﾉﾉ"ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!!

ホムおばあちゃんは今日この遺跡に祀られている

ナコンパトムの各所に訪れる際、注意して見るとこのようなあひるの像が祀られていることが多いことに気付くだろう

これはホムおばあちゃんがあひる養殖をしていたことに由来しているとのこと

この地であひるを見たら是非ホムおばあちゃんの顔を思い出してあげてほしい
(｡･ω･)ﾉﾞ

『ホムおばあちゃんなんて初めて聞いたし、顔なんか知りませんよ』

安心してください
僕も知りませんから
.｡ﾟ+.(･∀･)ﾟ+.ﾟ

今回はひとつの説をご紹介
史実にはいくつかの説があります

『史実と違うじゃーねーか、このハゲ！』

などのクレームはどＭの僕を喜ばすだけですのでご了承ください
m(_ _)m

TEMPLE DATA

ドンヤイホム寺院

โบราณสถานเนินพระ

参拝時間　：いかなる時でも
参拝料金　：無料
電話　　　：誰も居ません

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