2つの時代を巡った古代都市をお遍路します!



以前は「ムアンラップレー」として知られていたドンラコン古代都市跡

ドヴァーラヴァティー時代とクメール時代の両時代に渡り栄えた古代都市の遺跡です

第一繁栄期は14〜16世紀の初めのドヴァーラヴァティー時代、第二繁栄期は17〜19世紀のクメール文化時代であり、はっきりと2つの文化が混在している跡が見受けられています

バンコクより2時間ほど離れたこの場所に、そんな古代都市遺跡群があるようです

遺跡群はお遍路しなさい
幼少の時より母親に厳しく育てられた記憶がよみがえります

という訳で今回のお遍路はナコンナック県
早速母親の教えに従う事にしましょう!


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まずは遺跡全体図

ちょっと見づらいですが看板によると、堀でラグビーボール型に囲われた雰囲気となっていた模様

現在の地図と照らし合わせると少々無くなっている部分も多そうです

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さて、この古代都市はいくつかの名前があったとされ、それがドンラコンに変わったのには諸説あります

森の真ん中という意味の『ドンナコン』がなまって『ドンラコン』となったという説

仏陀の日に宮殿内で奏でられていたソピーと言う楽器の音色から、奏でると言う意味のラコーンが使われたという説

不思議な街という意味を表すラップローがなまった説

確かにこの環濠都市遺跡の風景を見ると、どれも当てはまりそうな雰囲気ですね

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支配階級の住居が中心部にあり、人々は街を取り巻く低地に点在する様に住んでいたと想定されています

また55km先のプラチンブリ県にある古代都市『ドン・シー・マホソット大環濠都市』と何らかの文化交流があったとも推測されているようです

とそんな遺跡はまずは入り口のミニ博物館で色々と紹介がされています

くるっと回る前に是非寄って予備知識を仕入れておきましょう!


・・といいつつ全く読めませんけどね
(´・ω・`)

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博物館周りには出土したラテライトレンガ群

またミニ博物館には記帳ノートがありましたよ

この手のノートには僕は必ず足跡を残します
ここへ寄った際は僕の軌跡をお探しくださいませ
( ̄ー ̄)ニヤリ

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という事で環濠なのでこの界隈には遺跡が数多く存在

早速この都市に点在する各ポイントをみてまわりましょう
(´∀`○)イッテミヨーーー!!

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 サンモート堀 สันคูเมึอง


この都市は『サンモート』と地域住民に呼ばれている2重の堀構造になっていますが、今は水が枯れてしまっているので堀と言うより土手があるような感じと言えます

堀で囲まれた形状の都市は環濠都市と呼ばれ、堀により敵の侵入を防ぐ目的があります

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堀囲まれた地域は約6km2、これはディズニーランドとシーを合わせ6倍した面積と同じです

例えが超絶分かりづらいっすね
(≡ω≡.)


ちなみにこのように堀で囲われている構造の都市の事を『環濠都市』と言います

日本では大阪の堺市、金沢市などにその遺跡が存在していますね

今ではここはサイクリングロードとして地域住民たちに開放されているようです

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遺跡番号1  โบราณสถานหมายเลข 1


1988年から1989年にかけて発掘調査で発見、復元された遺跡で北の都心の門から250mの位置にあります


冒頭に紹介したミニ博物館の目の前にある遺跡ですね

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幅32m長さ43mの寺院土台跡で、南側に入り口があります

18世紀以前に建てられた仏教寺院で、当時の人々の崇拝の場所であったと推測されています

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この遺跡からはドヴァーラヴァティー時代の黄金の仏頭、葉を模した金細工、各種壺類等いろいろな芸術品が多数出土しています

まだ何か残っていないかしらね?
(。-∀-) ニヒ

と、毎回よこしまな心が芽生えちゃうんですよねー

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遺跡番号2  โบราณสถานหมายเลข 2


この遺跡は日本でいえば古墳のようなもので、当時の権力者のお墓であったと推測されています

遺跡番号1のすぐ隣にあります

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ここからも指輪やブレスレットといった装飾品が数多く出土していることが、権力者の墓の根拠となっており、ドヴァーラヴァティー時代に使用されていたとされています

中心の穴の中には2層の円筒形のラテライトが作られていて、周りには象やカニを模した彫り物が施されています


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特にガラスや石で出来たビーズは大量に出てきており全部で2000個あったようです

よほどの権力者が眠っておられるんでしょうね

僕もそうなりたいです・・
(´・ω・`)

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中はくるっとこんな感じ♡

 ナムティップ池  บ่อน้ำทิพย์


ナムティップ池はレンガで出来た円形の井戸です

聖なる井戸とも言われているこの井戸から湧き出た水は、飲むとどんな病気でも治ると信じられてました

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井戸の前には崇拝が出来る神社が建てられ参拝者が後を絶ちません

その為この前にはミニ屋台が数店お店を開いていらっしゃいます
(′∀`)


話は逸れますが最近抜け毛が気になりますよ
病気が治るという事は、一歩進めて抜け毛にも効くのかしら・・?

このお水少し分けてもらおうかな
(´ε`;)

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以下現地のQRコード情報
読めませんが・・(^_^;), 

 


四方八方の城門にはこの池があったようです

発掘整備されたのは西と北の池のみで、東の池は森の中にあり発見は困難になっています

北の池は先ほどの聖なる井戸の目の前にあります

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そこから少し進むと西の池

両方とも地図がよく分からずGoogle 先生にも記載が無いので注視しないと発見出来ません

東と南の場所をご存じな方がいらっしゃいましたら、是非教えてください~
m(*_ _)m

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この池は市内への入場者の体を浄化する目的と、敵の丸太による門破壊の侵入を防ぐためであったと推測されています

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以下現地のQRコード情報
ま、これもよく分かりませんがね
(´ε`;)

ここに場所が記載されているのかしら

 古代都市の伝説


今でも森の様な雰囲気の中にあるこの遺跡は、その当時も森深い場所にあったといいます

森に中には象や虎などの野生動物も多く生息しており、時に神秘的な風景を醸し出していた事からチュラロンコン王がこの地を訪れた際、神の国と称しました

そんな都市において人々は仏陀の日には秘密の街へ行ける門が開くと考えていました

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但し一度その門を通ってしまうと深い森に迷わされ、元の世界に帰れなくなるといいます

そこで帰り道の方向が分かるように人々は楽器を奏で、門をくぐった者に元の場所を知らせるようになったようです

それが冒頭に述べたこの街の名前の由来になった一説となっています

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 崩壊の歴史


この都市の脇に流れるナコンナヨック川の流れが変わった頃より、この都市へ供給される水が不足し始めました

その為人々は水を求めて川の流れを求め、現在のナコンナック市街の位置に移住し始ます

さらにその後アユタヤ王朝崩壊により、ビルマ軍の侵攻を恐れた残りの住民がカオヤイ方面へ逃げ出したことから都市は放棄されてしまいます

そうしてここで何世代にも渡って繁栄してきたこの都市は崩壊の一途を辿ることになったのです

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タイにはこのような環濠都市遺跡がいくつか存在します

僕もお遍路してみたい!
と思ってしまった奇特な方は是非この記事も参考にしてみてください




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